福岡県にお住いの30代女性「きゅうきゅう」さんの「3回目の転職」で「ちょっと成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「きゅうきゅう」さんが前職を選んだ理由
派遣社員として働ける場所を派遣会社を通じて探していました。
結婚したことをきっかけにその前の会社を辞めて、給料面はとくに重視せず、残業がないことを重視して派遣先を探していたところ、前職の職場から「パソコンスキルが高く、(勤務時間が短めだったので)給料が扶養の範囲内でも大丈夫な人を」ということで私が紹介されて面接をしました。
雰囲気がよく一緒に働くことになる事務をメインとしている女性社員のかたの印象がとてもよかったので、長い時間室内で向き合っていても苦痛にならないだろうと判断し選びました。
前職の詳細
- 業種:不動産・建築系
- 職種:営業事務
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:派遣社員
- 在籍期間:2年未満
前職の業務内容
物流倉庫やテナントを対象とした不動産の管理会社で事務の仕事をしていました。
業務内容としては、事務所に来られたお客様や電話の応対や接客から、備品の管理、ファイリングといった事務の基本的な仕事と、不動産事務として、オーナー様にむけて家賃の精算や、入居しているテナント様に対しての請求、募集中の不動産への問い合わせに対する応対をしていました。
また、まれにですが、営業のお手伝いとして物件募集のご案内を県内の同業他社へ送付したり、物件の情報収集等を行っていました。
「きゅうきゅう」さんの転職のきっかけ
私は前職に特に不満はなかったので、転職しなくてもよければそのまま働き続けたいと思っていました。
しかし、雇用形態が派遣社員だったため、妊娠出産のために契約を更新することができず、派遣会社へ問い合わせをしたのですが契約を更新できない人は失業するしかないという回答だったので泣く泣く無職になるしかありませんでした。
子育てが一段落し、幼稚園へ預けることで一人になる時間が作れるようになり転職活動を再開することにしました。
「きゅうきゅう」さんが転職活動で重要視していたこと
私の場合は、子どもがまだ小さく自由になる時間は一日のうちに限られた時間しかないことと、親兄弟など親族が夫婦ともに県外にしかおらず就職活動を再開するにあたりそこがネックとなる場面が多かったという前提があります。
そのため、転職先を探す際には、子育てや家事への影響が少ないこと、子どもの行事に参加する自由度があること、急病などの不測の事態に対応できること、復職がきっかけで子どもがストレスを感じないことなど、子どもに関する心配事をクリアできることを重要視しました。
「きゅうきゅう」さんの転職活動の進め方
ハローワークでは子どもの預け先の確保の状況などを男性の職員に聞かれ威圧感を感じたのであまり積極的に利用はしませんでした。
マザーズハローワークや県の行っている母親の復職事業はそれに比べると親切で「やりたい」という気持ちが出てきてよかったのですが、前項の転職の際重要視した項目がクリアできるまでに時間がかかりそうだったので、ここでは仕事が決まりませんでした。
私が現在の職場を見つけたのは、働きたい・復職したい女性(お母さん)専門の転職サイトがきっかけでした。
ここは、復職を応援するプログラムが豊富なので良かったです。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:退職後
- 応募社数:10社未満
- 内定社数:1社
- 転職活動開始:2018年11月頃
- 転職活動期間:6ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年4月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
人手不足といわれる世の中ではありますが、小さな子どもが少し大きくなり1日にうちで少し作れるようになった一人の時間で仕事をしたいという母親は私の周りには多いのに対し、やはりその要望は世の中全体で見たらわがままになるのか、そのように働ける職場は少ないと思いました。
なので、同じ状況で働きに出たものの、状況が落ち着かず仕事を辞めざるを得ない仲間もいました。
私たちのような状況の母親が働きに出る時には、天候や事件、流行中の病気による突然のお休みや1年に三度訪れる長期休暇の問題をクリアすることは一番苦労することと思います。
「きゅうきゅう」さんが転職先を選んだ理由
前職を退職した理由が産休・育休に入るために派遣社員として契約を更新できなかったためでした。
復職しようと就職活動を始めましたが、私の住む地域は市内でも赤ちゃんの数が一番増えている地域で、正社員の方でも産まれてきた子どもの預け先がなく、育児休暇の延長申請を出して子どものあずけ先を探すという方もいらっしゃいます。
そんな中で無職の私が預け先を探すことは困難で(優先順位が低いため)困っていたところ、テレビ放送で現在の転職先を見つけ「これしかない」と思い応募しました。
私に合っていると思った理由は、在宅で育児や介護をしながら自分のペースで働くことができる職場だったからです。
一度は応募したものの落選の結果でしたが、諦めきれなかったので次の募集にも応募したところチャンスを得ることができて今に至ります。
転職後の詳細
- 業種:IT・通信系
- 職種:システム開発・プログラマー
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:業務委託(フリーランス)
転職後の業務内容
転職後、まずは仕事を紹介してもらうためにE-ラーニングを受講したあとにOJTで課題を提出し、それをクリアしたのち、試験を受けます。
この試験に受かったあとキャリアカウンセリングを経て、仕事の紹介が始まります。
転職先の業務内容は多岐に渡りますが、私は完全在宅を希望しているのでリモートでプロジェクトチームを組み、ネット上のドライブやチャットを利用しながらネットオフィスで割り振られる仕事の内容を確認し、プログラムの開発やサポートの仕事をしています。
「きゅうきゅう」さんの転職は「ちょっと成功」だった
私の場合は、子どもや家の中に関する条件が譲れなかったために、在宅ワーカーとして受託業務を仕事にすることができました。
これは転職活動を始めた当初は予定になかったプランで、この方法を見つけることができたこと、勉強は試験を突破し、晴れて仕事を受けられるようになったことは成功です。
しかし、地方在住のため受けられる仕事が都市部に比べると極端に少なく、転職当初予定していた年収を得ることはできそうにありません。
そのため成功とはいいきれず、ちょっと成功だと思っています。
「きゅうきゅう」さんの転職を振り返っての感想
転職活動を振り返ると、在宅ワーカーという就業形態を見つけられたことは自分にとっては大きな発見であり、あきらめずにいろいろな情報収集を続けてよかったと思っています。
少しずつですが仕事が受けられるようになった現在は、在宅ワーカーという就業形態は子育ての都合を優先したい私にとっては最善の選択肢だったと思います。
仕事を再開したいと思ってから仕事に就くことができるようになるまでは長かったなぁと思いますが、長く続けられる仕事を見つけることができたのでその時間や経験も今後同じような環境にいる仲間の役に立つので良しとします。
「きゅうきゅう」さんの今後の目標
現在、在宅ワーカーとしてスタートしたばかりでまだ実績が少ないことと、仕事に不慣れなため多くの仕事が受けられない状況です。
想定したより仕事にあてられる時間が少なく、それに比例して収入も転職活動当初に思っていた金額には達していません。
フリーランスのプログラマーとして信頼を得ることといただけるお仕事の量を増やすことが、当面の目標だと思います。
最終的には、この仕事で出産する前に働いていたときの年収に並ぶというのが目標です。
「きゅうきゅう」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
転職活動をするきっかけとなる理由は、個人個人で違いますが、最終目標として今よりも幸せな生活をすることが、転職活動を終えたときに叶えていたい目標だと思います。
今現在不満に思っているところばかりに着目し、それを解決しようとするための転職活動は、もしかしたら新しいひずみを生むことになるかもしれません。
なので、転職したいと思ったタイミングで大きなスケールで自分の希望する未来を具体的に考えるといいと思います。
そして、それを現実にするための一つとして、仕事をどうするかという活動をするとよい方向へ進むのではないでしょうか。