福岡県にお住いの20代女性「ゆう」さんの「1回目の転職」で「ちょっと失敗」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「ゆう」さんが前職を選んだ理由
全国に支店がある大手企業でブランド力があり知名度も高いので、よほどのことがない限り倒産することはないだろうという安定性に惹かれました。
テレビCMも全国的に流しており誰もが知り利用したことのある会社なので、営業として働くうえでもお客様から信頼してもらいやすいと思いました。
また、自分自身もよく知る会社なので仕事へのイメージが湧きやすく、馴染みやすいだろうということも考えました。
全国に先輩社員がいて、同期の数も非常に多いという安心感も強かったです。
前職の詳細
- 業種:金融・保険系
- 職種:営業
- 従業員規模:1001名~
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
- 在籍期間:5年未満
前職の業務内容
金融商品(保険・貯金)の営業でした。
個人のお客様の家を訪問し、現在お持ちいただいている契約にご不明な点がないかなどを尋ねて契約内容の確認をしたり、そこからお客様のニーズに合った商品の提案をしていきます。
また、契約のみでなく満期金のお支払いや解約・名義変更などの各種手続き、そしてご契約をいただいたお客様へのアフターフォローも行っていました。
稀にではありますが、お中元やお歳暮といった物販も提案させていただいておりました。
「ゆう」さんの転職のきっかけ
両親が離婚し、母が自分の好きなことを仕事にする人生を歩み始めたことです。
元々、私自身デザイナーになりたいという漠然とした夢はありましたが、まずは社会人として成長しなくてはならないと思っていました。
また、お金に余裕のあるわけでもない状況から、夢のために動くことを後回しにし、そのうちにいつの間にか諦めていました。
しかし母がやりたいことを仕事にして生き生きとしている姿を見て、やはり一度きりの人生なのだから自分の好きなこと、わくわくすることを少しでもやってみようと再度考え、チャレンジしようと思いました。
「ゆう」さんが転職活動で重要視していたこと
自分のやりたいことができる会社かどうかです。
前職は職種としては非常に学ぶことの多い職場でしたが、金融商品を扱う仕事にどうしても興味がわかず、この先ずっと続けられる自信がありませんでした。
そのため、少しでも自分がやりたいと思うことをできる会社で働こうと思いました。
私の場合はデザイナーになるために必要なスキルが身につけたかったので、仕事の中でデザイン的なことを考えたり企画したりするかどうか、実際にソフトを使ってグラフィックを作ることができるかどうか、ということが重要でした。
「ゆう」さんの転職活動の進め方
若者向けの就職支援センターが近くにあったため、そこに通っていました。
無料で会員登録ができて、就職支援を専門にするカウンセラーと個別で相談できるので転職が初めての私でも通いやすいと思いました。
また、個別の相談以外にも好きな時に立ち寄ってパソコンで求人を探したり、就職セミナーのチラシを見たりして情報収集をしていました。
そことは別で開催されていた転職セミナーにも参加し、企業のブースをまわってお話を聞くこともしていました。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:在職中
- 応募社数:10社未満
- 内定社数:1社
- 転職活動開始:2018年9月頃
- 転職活動期間:4ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年4月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
在籍中の転職活動だったため周りにバレないように活動することと、なんとか時間を見つけることが大変でした。
転職しようとしていると知らず知らずのうちに現職への取り組みがおろそかになり、周りからも仕事に身が入っていないというようなことをほのめかされました。
また、平日は仕事なので土日で少しでも情報収集しようと時間を工面するのも最初はなかなかうまくいかず、動き始めが遅くなりました。
ただ、それでもネットだけでなくチラシを集めたりハローワークに出向いてみたりして、いろいろな場で情報収集するよう心掛けました。
「ゆう」さんが転職先を選んだ理由
元々、チラシやポスター、パッケージなどグラフィックのデザインを仕事にしていきたいと考えていました。
しかし、専門的に勉強したり資格を取得しているわけではないため、すぐにデザイン会社などへ転職することは難しくい状況でした。
それならまずはデザイン的な部分を働きながら学ぶことができる広報の仕事に就こうと考えたためです。
広報といっても自分でソフトを使いデザインする場面も多く、資格やデザイナーとしての実務経験が無い自分でも働きながらスキルを身につけられると思いました。
嘱託社員でありながら毎年ボーナスがあり、アートを扱う事業を展開しているということも転職先として選んだ理由です。
転職後の詳細
- 業種:マスコミ系
- 職種:広報
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:嘱託社員
転職後の業務内容
広報として、会社のことを記事として掲載していただくようマスコミと連絡を取ったり、会社のホームページやツイッターの更新、LINEやメールマガジンの配信をしたりします。
また、大きな事業を始める際には記者の方を招集し、記者会見を開くことも役割の一つです。
社内や会社付近のポスターの張替、チラシの設置、プレスリリースの発行など宣伝となることは細かい業務を含めて全般的に行っています。
また、そうした業務を行うなかでも、「どのような文言を使えばより伝わりやすいか?」「どのように情報を露出していくと効果的か?」を常に考え、見ている人にわかりやすく印象に残るような情報発信をしていくことが最も大事な仕事といえます。
「ゆう」さんの転職は「ちょっと失敗」だった
やりたい仕事は確かにできていますが、少々業務量が多い気がします。
前職よりも帰宅時間が遅くなり、休日出勤も増え、肝心な勉強のための時間が取れていません。
嘱託職員だからと業務量がそこまでないだろう、ほぼ定時で帰れるだろう、というふうに固定観念を持ってしまっていたのだと今になって思います。
その分仕事へのやりがいは大きいですが、今度は趣味として、勉強としての好きなことをやる時間がなくなってしまっており、悩んでいるところです。
「ゆう」さんの転職を振り返っての感想
私はどちらかというと転職活動期間が半年にも満たずに内定をいただけたので、とてもすんなり決まったほうだと思います。
ただ、そのぶん今転職た後に本当にこの会社でよかったのかというのを考えることも多いので、もっといろいろな会社を見てから決めてもよかったのではないかということは思います。
無職になる期間が無かったため生活に困るようなこともなかったのは良かったですが、少し転職先を決めるのが早かったんじゃないかということだけは反省しています。
「ゆう」さんの今後の目標
今の会社でできる限りデザイン的に役に立てるようなことを学び、自分のスキルとして身につけて個人でビジネスができるようになりたいと考えています。
今の立場では、どのような書き方をすると好感が得られるだろうか、印象的だろうか、というようなことを常に考えなくてはならないため、その視点を持つ力が鍛えられています。
そうした力を今後より吸収することができたら、自分でもブログやSNSを使用して個人の商品を発信していきたいです。
「ゆう」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
まず、自分が何を一番重要視したいかというのをはっきりと決めてから動いたほうがよいと思います。
転職したいと思ったら一日でも早く今の会社を去りたいと思うかもしれませんが、そこで焦らずに、まずは落ち着いて自分のこれからのことを考えることをお勧めします。
例えば、きつくてもいいから好きなことをしたいとか、給料は少なくてもいいから残業や休日出勤のない会社がいいとか、ということを優先順位を決めて会社を探せば、転職に成功すると思います。