北海道にお住いの30代女性「コジャケ」さんの「2回目の転職」で「ちょっと成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「コジャケ」さんが前職を選んだ理由
私はそれまで11年間専業主婦でしたが、離婚する事が決まり、職を探していました。
一番下の子供がまだ小さく、3歳の幼稚園児であったため、幼稚園のお迎えの為に就業時間に制限があり、残業できない状態でした。
また、幼稚園から近い場所での勤務と条件を絞って職を探しておりました。
正社員を希望して職を探しておりましたが、幼い子供がいるという事で、いつ突然休むかも知れないという理由から、面接にたどり着いても不採用となる事十数社にのぼりました。
とにかくすぐに職に就く事が必要であったため、この際パートでもいいからと思い、近場のパート募集中の前職に応募したところ、即採用となりました。
前職の詳細
- 業種:自動車系
- 職種:事務職
- 従業員規模:101~1000名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:アルバイト・パート
- 在籍期間:1年未満
前職の業務内容
大まかな職種は事務職です。
主に、パソコンでの作業で、ヤフーオークションに出品した商品の、落札者との落札後のやり取りから出荷手配までを任されておりました。
また、事務所内では電話対応も必須で、お客様からの問い合わせ(受付)、お客様へのアポイントメント取付、調整、確認などをしておりました。
その他に、出品商品の公的な登録、抹消手続きの為に市税事務所や陸運支局などへ足を運び書類の準備をしたり、その書類をお客様へ発送する作業も行っておりました。
「コジャケ」さんの転職のきっかけ
私はシングルマザーで4人の子供を育てていますが、子供が小さいため正社員で採用されるのが難しく、仕方なくパートとして働いていました。
しかしながら、やはりお休みが多ければ多いほど給与が少なくなる、時給での雇用形態での生活に不安を覚えていました。
そんな中2018年の北海道胆振東部地震が起き、仕事をしてお給料が欲しくてもパートは強制的に自宅待機とされ、働くことができず収入が減るばかりとなり、固定給への希望が強くなりました。
その後、なんとなく転職を考え始めた頃、元夫が再婚する事となり、いよいよ養育費の支払いも怪しくなると感じた事から、本格的に正社員として固定給をもらえて、昇給やボーナスを期待出来る会社を探そうと決めました。
「コジャケ」さんが転職活動で重要視していたこと
先述しております通り、私はシングルマザーで4人の子供を育てています。
転職を考えた時、子供の年齢は一番上が小学校5年生、二番目が4年生、三番目が1年生、そして一番下は幼稚園年少の4歳児でした。
シングルマザーの為、幼稚園のお迎えも全て私一人でする事を考えると、一番重要視されたのは「18時までのお迎えに間に合う事・残業が無い事」でした。
また、「幼稚園から10分圏内である事」、「発熱などで急なお休みにも対応してもらえる事」が大変重要でした。
「コジャケ」さんの転職活動の進め方
主に隙間の時間にスマホやPCを使ってネット検索していました。
特に利用していたのは「indeed」で、毎日常に新しい求人情報がアップされ、就業地域を特定して検索できることが便利でした。
転職先探しの条件が厳しいためなかなか私の希望の求人に巡り合うことができませんでしたが、諦めずに毎日何時間もサイトを見漁っていました。
検索キーワードには「地域」と「事務員」の他に「正社員」というキーワードを必ずいれていました。
転職活動状況
- 在職中or退職後:在職中
- 応募社数:10社未満
- 内定社数:1社
- 転職活動開始:2019年2月頃
- 転職活動期間:1ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年4月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
何よりも私の働ける条件が厳しいため、正社員としての転職活動にはかなり難を要すると覚悟していました。
しかし、前職で働くまで専業主婦として11年間もブランクがありましたが、転職を考え始めた頃には事務職として、社会人としてちゃんとやっていけるという自信がついており、履歴書に添付する職務経歴書には自信をもって書ける項目が増えていて、採用担当者が私に興味をもってくれるような職務経歴書を作るように心がけました。
また、面接では自信をもって話し、新しい事も意欲的に吸収して働きたいという姿勢をアピールしました。
「コジャケ」さんが転職先を選んだ理由
「一番下の子供が幼稚園児で、お迎えがある為就業時間に制約があり、残業ができない」という労働条件に変わりはなかったのですが、同じ就業時間内で残業がない「正社員」として雇用してくれる会社を探しており、
幼稚園まで10分圏内にあって、職種も希望していた事務職でしたので応募しました。
応募したのと同じ頃に前職の職場でも正社員として働きたいと上司に相談しており、数日後に上司から思った以上の好条件で正社員採用のお話を頂きましたが、転職先よりほぼ同条件での正社員としての採用通知を頂いてしまい、かなり悩みました。
しかし、会社の業績によってはボーナスも支給されるという点が前職より魅力的だった為、前職でせっかく正社員のポジションを用意してくれた事に後ろ髪を引かれながらも転職する事を決めました。
転職後の詳細
- 業種:流通・小売系
- 職種:事務職
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
主に伝票整理と個人売り上げの計算、電話対応、来客対応をしています。
伝票整理というのは、ドライバーがどこからどこへ荷物を運んだという配車伝票や、車体の日常点検の結果表などを仕分けし、ファイリングをします。
配車伝票からそのドライバーが何月何日にいくらの売り上げを上げているのか、エクセルに入力し計算して、個人の1ヶ月の売り上げ合計を計算してき、そこから給与に含まれるインセンティブを計算します。
また、利用した特定の経費の計算もしたり、取引会社からの電話対応や来客があるとお茶を出したりもします。
「コジャケ」さんの転職は「ちょっと成功」だった
前職の会社は全国展開でそこそこの規模の企業であり、上から下までの組織の形がはっきりしていました。
また、体育会系気質といいますか、挨拶が基本・身だしなみを重視して全ての社員にやる気を持たせるような社風を持っていました。
しかし、転職先の会社は従業員50~60人程度の会社で現社長が1代目であり、のちに後を継ぐ予定の息子が現在専務として社内におります。
ですが、生まれながらのお坊ちゃんといった感じで仕事に対する意欲も乏しく、また経理を握っているのが社長の奥さん、事務には全く働かない社長の長女が在籍しており家族経営そのものといった感じで、会社として覇気が全くないところが失敗に感じました。
「コジャケ」さんの転職を振り返っての感想
仕事に巡り合えるかどうかは、運とタイミングだなと思います。
意欲をもって転職活動をすれば希望するような職に巡り合えるのかもしれませんが、私のように働くための条件が厳しい人は、100%希望するような会社や仕事に巡り合えないと思います。
しかし、転職前より安定した仕事に就く事ができ、転職をする上での第一目的は果たせたと思っています。
自分自身のスキルアップも望んではおりますが、子供がもう少し大きくなるまでは今の会社が私の働ける中で、最大限に条件の良い会社なのではないかと思っています。
総評して、転職は成功です。
「コジャケ」さんの今後の目標
現在の仕事内容は簡単であり、特別なスキルを要するものでもありません。
将来自分が働いている姿を想像したときに、このままでは何のスキルも習得していないように感じました。
しかしながら、一番下の子供が小学校に上がるまでは仕事内容が充実していて私自身がスキルアップする事よりも、安定した収入を得られる正社員である事、急なお休みも対応してくれる事が優先されています。
ですので、あと数年今の会社で実務経験を積んで、数年後にはもっとスキルアップできるような会社への転職に挑戦したいと思っています。
「コジャケ」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
転職を考えるきっかけは人さまざまだと思いますが、ただ何となく今の会社が嫌だから、という理由だけでは転職は成功しないと思います。
「違う環境に行きたい」という事だけが理由で転職活動をしようとしているのであれば、まずは今の会社で上司に相談し別の職種に就かせてもらえないか、労働条件を変えてもらえないか等、己の意思表示をはっきりとする事が大切かと思います。
今の会社でこれ以上自分がやりたい事がない、学べる事がない、自分は最大限のパフォーマンスをしている、と胸を張って言える状況であれば意欲的に転職先を探す事も大切かもしれません。
「何となく」転職活動をしているのであれば、それはあなたの為にならないかも知れません。