石川県にお住いの29歳男性「にっし~」さんの「2回目の転職」で「成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「にっし~」さんが前職を選んだ理由
単純に大学で図書館司書の資格を取得できたからです。
自身が通っていた大学では歴史や民俗といった分野を専攻していましたが、民俗学の教授でありながら図書館司書に必要な科目を教えることができる方がおられました。
普段からお世話になっていた教授でもあり、在学中に取得できるとのことだったので取得に挑みました。
結果的に図書館司書の前にも畑違いの仕事をしていましたが、地元での就職希望も相まって図書館司書への転職を決意しました。
前職の詳細
- 業種:地方公務員(図書館司書)
- 職種:事務、カウンター業務
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:契約社員
- 在籍期間:2年未満
前職の業務内容
市立図書館で業務で、主に図書館に訪れる市民の方への対応、カウンター業務が中心で、貸出返却の業務に限らず、調べたいことのお手伝いや資料を提示するレファレンスサービスも行っていました。
大人の方への対応だけではなく、毎月定期で行っている子どもへのサービスもあり、幼児のお子さんにはおはなし会の実施、読み聞かせを行いました。
中高生には学校のホームルームの時間を割いていただき、学校に赴いてブックトークというおすすめ本の紹介も行っていました。
「にっし~」さんの転職のきっかけ
前職の図書館司書は臨時職員という雇用形態で2年契約というのが決まっていて、大きな理由としては2年契約の任期が満了となったことです。
そのまま再契約で臨時職員として業務を続ける選択もありましたが、自身の人生設計を行う中で、民間企業への転職を決意しました。
年齢的なことも考えたり、結婚願望があるという点でも民間企業で正社員として雇用してもらい、地に足ついてしっかり貯金もしながら働きたいと思ったのも理由としてあります。
「にっし~」さんが転職活動で重要視していたこと
資格やスキルにこだわらず「好きなことを仕事にしたい」という点を重要視していました。
転職活動を行う中で、特にこの業界や職種でないといけないと希望もなかったので、好きなことを仕事にしたいと活動していました。
また面接などで候補となる企業に訪問する際、職員の方の雰囲気や職場の明るさなども重要視していました。
競争意識が高く、お互いを踏み台にしてかけあがるような職場より幹部やチーフも協力して小さな課題を一緒に解決するような職場に就職したいという希望もあったからです。
「にっし~」さんの転職活動の進め方
主にハローワークと大手転職サイトの二足のわらじで活動していました。
活動当初は大手転職サイトを中心に活動していましたが、自身の希望と合わせてしぼっていくと営業職などの職種しかヒットせず、なかなか心踊るような企業と巡り会えることはありませんでした。
また活動していた時期も影響していたため、そのため活動後半からはハローワークへ赴き、地道に端末を叩いて一社ずつ丁寧にアプローチをしていました。
数多くは受けられませんでしたが、後ろ楯としてハローワークを使っている後押しは強いものがありました。
転職活動状況
- 在職中or退職後:退職後
- 応募社数:20社~30社未満
- 内定社数:2社
- 転職活動開始:2018年10月頃
- 転職活動期間:6ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年5月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
現職の会社は関西圏ではなく、実家が関西であるため、面接などへ赴く移動の交通費が非常に苦労しました。
会社も考慮して面接回数を減らしたり、Skypeのアプリを使ってweb面談を行うなど働きかけてくださいました。
しかし社長面接ではそうするわけにもいかず、時間をお昼以降に設定いただき、朝イチから関西を出て、新幹線や特急を使わず、普通電車で向かうなど工夫を凝らしていました。
移動中はビジネス本や企業研究に時間を割き、けして無駄にはしていませんでした。
「にっし~」さんが転職先を選んだ理由
自身の趣味としてアーティストのライブへ行くことや音楽フェスに参加することが大好きで、その趣味で仕事をしたいと思ったのが大きな理由です。
関西出身なのですが、ハローワークを中心に求職活動を行う中で、今の会社に出会いました。
一人暮らしになることの心配もありましたが、社会経験の一環として実家を出る決意をしたのも理由と言えます。
特にこだわってこの業界、職種に付きたいという希望もなかったので、趣味を仕事に。という転職活動の軸をもって決意しました。
転職後の詳細
- 業種:専門コンサル系
- 職種:営業
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円~400万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
主にイベントやコンサート、その前後に付随する会場設営などの現場スタッフの手配です。
クライアントから人を出してほしいとの依頼を受け、弊社の登録スタッフを現場に向かわせる手配をしています。
クライアントからいただく金額交渉や、逆にその金額からスタッフに支払う金額、会社の利益をどうするかなど考えながら営業のような仕事もしています。
主にスタッフとの交流、ケアや要望のヒヤリングがメインとなりますが、クライアントとの交渉も行います。
「にっし~」さんの転職は「成功」だった
半年ほどかかりましたが、結果的に「好きを仕事に」をモットーに今も退職することなく仕事を続けているからです。
学生時代の就職活動とも違い、ライバルや同じ境遇の方もおらず、マイペースに転職活動をできました。
また社会人として仕事をしていない時間を初めてもてた中で、今まで経験できなかったことにも公私ともにチャレンジできたりしました。
具体的には企業訪問までに寄り道して食べ歩きをしたり、あえて普通電車で行き、地域の雰囲気を感じるなどです。
「にっし~」さんの転職を振り返っての感想
大きな社会経験、人生経験となりました。
学生の際の就職活動は若さを売りにしていく活動でしたが、1度社会に出てからの転職活動ではいかに自分のスキルを表現するか、何ができるかをアピールすることになります。
当初はやはり自己PRや志望動機を作成することから始まりますが、「大人の方」と面接や面談を重ねる中で、自らの潜在的な能力を評価いただいたり、可能性に気づかせてもらえることも多かったです。
その能力を評価いただけた時期ともいえます。
「にっし~」さんの今後の目標
社長面接の際に、出身の地元に支店を起こしたい、またその支店の支店長を経験したいと明言しました。
また関西の大型音楽フェスの運営に携わりたいですと思っていて、そのためには今交流させてもらっているスタッフの方や、今から出会うスタッフの方との相思相愛を果たしていかなくてはなりません。
常に既存のシステムや考え方を捨て続け、自らを犠牲にしてでも他者が幸せになったり、少しでも楽に思えるような取り組みに尽力していきたいです。
「にっし~」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
転職活動は一人でするものではありません。
振り返ってみれば多くの方が応援してくれていて、家族、友人、ハローワークなどの活動支援の場、web上の同じ境遇の人などで支えてくれていますので、活動を行う中で、「感謝の気持ち」を忘れないでください。
様々な経験ができる期間でもありますので、自らを見つめる時間としても有益であることを忘れないでください。
きっと転職活動はなるようになる、うまくいきますし、数年後その活動が力となり、笑い話になります。