福岡県にお住いの31歳女性「フラン」さんの「1回目の転職」で「ちょっと成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「フラン」さんが前職を選んだ理由
芸術大学の出身であること、在学中に独学でAdobe社のPhotoshop、Illustrator、Web制作のスキルを身につけていたため、DTPオペレーターとWeb制作者を募集していた前職の内容と合っていたためです。
また、正社員として採用される前にまずはインターンシップ生として働いたのですが、当時在籍していた先輩社員が優しい方ばかりだったことと社長や直属の上司よりそのまま会社に就職してほしいと強く望んで頂いたためです。
前職の詳細
- 業種:マスコミ系
- 職種:DTPオペレーター、Webデザイナー
- 従業員規模:~10名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
- 在籍期間:5年以上
前職の業務内容
主に二つあり、一つ目はDTPオペレーターとデザイナーです。
車に貼るステッカーの制作、施工を中心とした会社でしたので、カーディーラーや個人のお客様に対して既存のステッカーと同じようにIllustrator等を使用してデータを制作したり新規のステッカーの場合はデザインから行ったりしました。
二つ目は自社のHPの管理・運営で、HTML・CSSの知識がありましたので、自社で制作したHPの更新等を行っておりました。
入社から数年後、HPをリニューアルする際にこれらは外部のHP制作会社に委託されることになりましたので、その後は会社と制作会社との間に入って新規ページ企画や修正等の依頼やチェックを行っていました。
「フラン」さんの転職のきっかけ
入社当初に在籍していた優しい先輩社員が数人退職したことで専務や社長の仕事が圧迫し、その結果他の社員に過剰な仕事の割り振りや暴言などが増えたためです。
社長の機嫌が良い時は新たに設立する部署の責任者にしたいとの言葉を何度も頂いていましたが、機嫌が悪い時には人格を否定したり退職を迫るような言葉を向けられていました。
また、昇給も芳しくなかったこともあり、将来的な生活を考えると年収を上げたいとの思いもありました。
「フラン」さんが転職活動で重要視していたこと
暦通りの休日が取れることと前職よりも年収が高いことです。
前職では他部署の仕事内容に合わせてほぼ年中無休で、接客のため当部署も土日祝日に関わらずシフト制で出社していたためで、賞与も基本的にない会社でした。
前職ではデザイナーの仕事を主に行っておりましたが、社員の少ない会社でしたのでマルチ的な働きを求められており、営業が行うような仕事や事務作業等も行っていましたので、前述しました条件と合致していれば異なる職種も視野に入れて転職活動をしました。
「フラン」さんの転職活動の進め方
ハローワークや転職情報サイトを利用していましたが、特に転職情報サイトは希望の休日日数や年収、勤務中の服装等細かな希望を設定して検索できるため、重宝しました。
サイトによっては企業の募集ページに在籍している社員の会社に対する本音を掲載していることもあり、応募の参考になりました。
また、前職で役員からのパワハラを受けたこともあり、在籍している社員や過去に在籍していた社員が匿名で会社の情報を書き込んでいるサイトを利用して情報収集も行いました。
転職活動状況
- 在職中or退職後:退職後
- 応募社数:10社~20社未満
- 内定社数:1社
- 転職活動開始:2019年3月頃
- 転職活動期間:3ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年6月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
苦労したことはポートフォリオで、デザインの仕事は会社を通して行ったものばかりでしたので、転職活動に利用するための画像等が手元になかったためです。
また、既存のデザインからデータを作成することも多かったためデザインをする能力を伝えづらかったです。
一からデザインを作成し、車両や看板に使用されたものは個人的に写真撮影に行き、HPに使用されているものはスクリーンショットをとる等してポートフォリオを制作しました。
「フラン」さんが転職先を選んだ理由
前職では他部署の仕事内容に合わせてほぼ年中無休でしたので、接客のため当部署も土日祝日に関わらずシフト制で出社していたため、暦通りの休日が取れることに惹かれました。
また、賞与も基本的にない会社でしたので、年収を上げたいとの思いもありました。
この二つの希望に合致し、現在在籍している社員、退職した社員からの評価によれば人間関係も良いようでしたので、前職で培ったスキルを活かすことの出来ることもあり選びました。
転職後の詳細
- 業種:マスコミ系
- 職種:DTPオペレーター、デザイナー
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円~400万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
デザインを主に行っている会社ですので、前職とあまり変わらないのですが、大きく異なることは、営業がいるため、デザインの仕事に集中することができます。
営業がお客様から聞き取りをした内容をラフに起こし、ラフを確認頂いてからお客様の要望が具体的に固まることも多いため、そこから更に詰め、最終的にIllustratorやPhotoshopでデザインを制作します。
また印刷物に使用するデータの場合は、印刷所に合わせて入稿用のデータまでを制作します。
「フラン」さんの転職は「ちょっと成功」だった
暦通りの休日、賞与があり、営業がいるためデザインの仕事にだけ集中できるためで、前職ではこれらに不満があって退職したため、概ね満足しています。
また、社員数が多いため良くも悪くも役員との関りが少なく、同等の立場の同僚と仕事ができるため人間関係も良好です。
まだ転職してから一年も経っていないので全ての仕事を任されているというわけではなく、また、わからないことも少なくはないため、すべてに満足している状態ではありません。
「フラン」さんの転職を振り返っての感想
もっと早く転職をしていれば良かったと思います。
前職では、パワハラを受けながらも、扱う仕事や社員が増えていくことにやりがいを感じていたことと役員からの過剰な仕事の割り振り等から後輩を守りたいとの思いがあって退職への見切りがつかなかったのですが、その結果不眠など精神的に負担がかかっていました。
転職後は前職で感じていた不満が改善されたこともあり、体調面のみならず、億劫に感じていた家事や身なり等にも気遣う余裕が生まれました。
「フラン」さんの今後の目標
将来的に家を購入したいため、年収を増やすことです。
そのためにIllustratorやPhotoshop等のツールのスキル、理解を高め、また書籍を購入したり講演会に参加したりしてデザインの能力を高めたいです。
現在は入社して一年も経っていないためすべての仕事を任せてもらえていないので、まずは仕事内容や顧客の理解を深めて仕事の幅を広げたいと思っています。
そして役職を持ち、年収を増やしていきたいです。
「フラン」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
私は結果的に前職と同じ職種に就きましたが、重要視することが年収や待遇である場合は、職種を限定しないことだと思います。
専門的な職種であっても、仕事内容によってはプレゼンテーション能力やスケジュール管理能力などをアピールポイントとして他の職種に売り込むことは可能なはずです。
前職の仕事を通してどのようにスキルを伸ばし、どのようなスキルを身につけ、新しい職場に活かすことができるのかを考えてアピールしてください。