東京都にお住いの35歳女性「こねこ」さんの「5回目の転職」で「ちょっと成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「こねこ」さんが前職を選んだ理由
もともと服飾の専門学校を卒業していましたが、卒業後は10年以上、ファッションとは関係のない業種で事務の仕事をしていました。
しかし、30代に入り今後を考えた時に、何らかの形でファッションに携わる仕事がしたいと強く思ったため転職活動をしました。
そこで前職の求人を見付け、今まで数社で従事していた事務職のスキルを活かせる、またようやく憧れのファッション関係の仕事に携わることができると思い、前職を選びました。
前職の詳細
- 業種:流通・小売系
- 職種:物流系事務
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円~400万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
- 在籍期間:3年未満
前職の業務内容
前職はアパレルECサイト運営会社での受発注・物流を担当する事務でした。
出店している楽天、ZOZOTOWN、ShopListなどからの受注を確認し決済処理をし、物流部へ出荷データを受け渡すこと、また海外から商品を輸入する際の書類作成や納期調整なども行っていました。
その他にはお客様からのお問い合わせに応じて商品の採寸をしたり、商品を着用してインスタグラムに投稿するなどの広報の様な業務にも携わっていました。
「こねこ」さんの転職のきっかけ
前職の業務は1人で大きい業務を担当していたため精神的な負担が重く、もう少し負担が少なくリラックスしてできる仕事がいいと感じたのがきっかけです。
楽をしたいのではなく、無理のない業務分担を希望していましたが、人手不足なこともあり1人が任される業務が全体的に重たい会社だったので、皆が毎日ひやひやしながら仕事をしていました。
何度か上司に改善を求めましたが対応してくれることはなく、体調を崩す人も続いたので、長く居る会社ではないと判断し転職を決意しました。
「こねこ」さんが転職活動で重要視していたこと
「給与」「服装・髪型自由」「勤務地」の3点を重要視しました。
他にも残業時間や福利厚生も気にはしましたが、まず何よりも生活ができないと意味がないので、自分の1ヶ月の生活にかかる金額を賄える給与を最低ラインとして探しました。
その次に自分で大切だった条件が、服装や髪型に制限がないことです。
3番目に重要視したのが勤務地で、いくら他の条件が良くても週5日通うことを考えると1時間以上かかるのはきついので、この判断になりました。
「こねこ」さんの転職活動の進め方
ハローワークにも行きましたが、求人サイトに登録して応募することの方が圧倒的に多かったです。
各サイトにいちいちプロフィール登録をしていくのは手間でしたが、きちんと書けばスカウトが来ることもあり、視野を広げて色々な求人を見ることができました。
また、私はファッション関係に興味をもっていたので、ファッション専門の求人サイトにも登録していました。
ハローワークにも数回行きましたが、待ち時間が長かったり希望する業界の求人数が少なかったりで、あまり利便性は感じませんでした。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:退職後
- 応募社数:20社~30社未満
- 内定社数:2社
- 転職活動開始:2018年2月頃
- 転職活動期間:5ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年9月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
転職活動を始めたのが34歳だったので、そもそも年齢制限で応募対象外になってしまう企業も多く、ショックを受けました。
応募条件を満たしている企業については、その企業のホームページをきちんと見て、志望動機に何を書けば目に留まるかを考えて応募フォーマットを作成しました。
また、多数の企業に応募したので自分で分からなくならないように「いつ」「どの媒体で」「どんな求人内容か」「自分が書いた応募内容」をエクセルにまとめて保存していました。
「こねこ」さんが転職先を選んだ理由
前職での職務内容がヘビーに感じていたので、もう少し事務作業メインの仕事がしたいと思い転職活動を始め、その中で現職の求人を見付けました。
営業事務、未経験可という条件だったので年齢的に落ちるだろうと思いダメもとで応募した所面接まで進んだので、遠慮せず業務内容や職場の雰囲気などをぐいぐい質問したところ、希望にはわりと近い返答でした。
その後すぐに採用の連絡があり、他に受かりそうな求人もなかったので入社を決めました。
転職後の詳細
- 業種:卸売業
- 職種:営業事務
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円~400万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
アパレルメーカーの営業事務として、クライアントからの受注をシステムに取り込み出荷することがメインです。
他にはシステムに取り込んだものが正しく出荷されたか、在庫はどれくらい残っているか等の後処理や、営業担当から依頼された細々とした事務処理も行っています。
来客対応や備品管理、経理処理にも少し携わっています。
クライアントによって同梱する伝票の形式が違ったり、梱包方法が指定されていたりと間違えない様気を付ける点が多いのが苦労している部分です。
「こねこ」さんの転職は「ちょっと成功」だった
最初の頃は焦りもあり片っ端から応募していましたが、やはりきちんと会社のことを知って応募してきているかは企業の方に伝わる様で、ほぼ書類選考で落ちていました。
それからは求人内容や企業のことをちゃんと調べて「どうしてこの会社に入りたいのか」を考えて書くようにしました。
たったそれだけですが、書類選考があっさり通る様になり、面接まで行けることが増えました。
面接では30代らしく、おどおどせず堂々と自分をアピールし、分からないことは質問するようにしました。
「こねこ」さんの転職を振り返っての感想
転職活動初期は正直、転職をなめていたと思います。
数打っても30代は当たりませんので、自分のキャリアや熱意をいかにうまく書類(プロフィール)に書き込むかがまず大事だと痛感しました。
面接に進んでしまえば、聞かれたことにきちんと答え、質問は遠慮せずしてみる、という姿勢で間違っていなかったと思います。
また、馬鹿正直に1社の結果を待ってから次に進む、というやり方も間違っていたと感じましたので、自分で把握できる範囲で同時進行してくべきだと思っています。
「こねこ」さんの今後の目標
「これが最後の転職!といって入社した人は9割退職した」という言葉を何かの本で読んだことがあります。
確かに自分自身も今まで「ずっとこの会社に居なきゃ!」と思った会社では真面目に頑張りすぎて嫌になってしまったことが何度もありましたので、今回は良い意味で「少し気楽にやってみよう」と思っています。
今後担当する仕事も増えて行きそうですが、今までの様に根詰めすぎず、焦らずひとつひとつを正確にこなして行ける様に意識します。"
「こねこ」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
数打てば当たる、は10代~20代でしか通用しませんので、しっかり企業研究をして、自分の言葉で自分をアピールすることが大切だと思います。
また、よく面接で「マニュアル通りのことしか言わない」と指摘される求職者がいますが、言葉遣いを多少間違えても「自分の言葉で伝えている」ということが相手に伝わる様にすると良いと思います。
私は20社程落ちた時くじけそうになりましたが、「働かないと生きていけない」と自分に言い聞かせて、とにかく諦めないで活動することができました。