東京都にお住いの50代男性「kizuna」さんの「4回目の転職」で「失敗」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「kizuna」さんが前職を選んだ理由
現状の状態が数年レベルで売上がほぼ横ばいの状態で、メンバーも組織というよりは個人事業主としての動きが多く、自分本位の業務になっているとのお話がありました。
今後分社化し会社として大きく強くなっていくには、組織としてチームとして相乗効果を発揮できるような強いチームへの変更が急務となっていました。
そこへ当方の過去の経験でもある新規立ち上げ及び立て直しのスキルが大いに役に立つと確信し、就業することを検討し決定させていただきました。
前職の詳細
- 業種:IT・通信系
- 職種:營業
- 従業員規模:101~1000名
- 年収:800万円~900万円未満
- 役職:営業部長
- 雇用形態:正社員
前職の業務内容
営業部にて新規及び既存の顧客開拓及びマネージメントをメインに行い、自身もパートナーアカウントをもち売る上げ向上のために活動しています。
メンバーは一人50社~100社程度を担当し、それ以外で新規問い合わせの顧客も対応も行っているため、既存顧客への対応がおろそかになっているとこが否めませんでした。
そのため、既存顧客の対応は営業担当とCS担当野2名体制で行い、定期的な電話及びメールでのフォローをCSのメンバーが行い、フロントは営業担当が行っています。
「kizuna」さんの転職のきっかけ
代表が不正行為を当たり前のように行い、それをメンバーにも共用するような対応が過去から多く散見していました。
まっとうな対応をお願いをしたが全く聞き入れす、このままでは会社の存続や経営にも重要な影響を及ぼす可能性がおおくあります。
自身の罪悪感から精神異常をきたす場面も見られてきたのでこれ以上継続することは精神衛生上よろしくなく、メンバーも含め生命に関わる可能性も否めません。
そうなる前にメンバーも含め転職を促しより健全な業務ができるところへの就業を考えました。
「kizuna」さんが転職活動で重要視していたこと
いちばん重要なのは働く環境を重要視していました。
どんなに給与が良くても、環境が悪いところではいい仕事ができるとは思えず、いい仕事をするのはいい職場環境だと確信しています。
そのため、いちばん重要なのはメンバーの意識や思いが聞ければ最高ですが、なかなか聞ける環境ではないので、面接の段階で面接官とより突っ込んだ話をして管理職の意識にて判断するようにしています。
当然それが全てではないので、判断材料の一つとして考えていました。
「kizuna」さんの転職活動の進め方
金額だけで決めるのではなく、働いている方の年齢層やマインドがわかればいいのですが、わからないことも多々あります。
そのため、当方が必ず聞くのは、求めているポジションの緊急性や重要性及び募集の背景は必ずヒヤリングしています。
あとは気にしているのは裁量権を、「どの程度持っていて」、「どの程度のPL責任を持ち」、「どの程度のインセンティブ(奨励金)」があるのかを検討材料としています。
また、経営層からの距離が重要で営業部隊のマネージメントは経営に直結するのでそこを重要しました。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:退職後
- 応募社数:20社~30社未満
- 内定社数:2社
- 転職活動期間:7ヶ月以上
- 転職先の入社日:2018年5月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
年齢もあり転職活動は苦労の連続でなかなかご縁がありませんでした。
そのため、エントリーする前に少しでも多くの企業情報を入手し、ミスマッチを最大限少なくするように努力していました。
工夫としては、複数の転職エージェントに出ている案件の場合は、それぞれのエージェントのへ同様の質問をし、より詳しい回答を入手するようにしていました。
また面接の関しても、形式張った面接ではなく、より企業の課題感を自分が解決できるかをアピールし、採用への近道になるように心がけていました。
「kizuna」さんが転職先を選んだ理由
10年経過している企業でしたが、社員数が全く増えず代表が一人で対応しているため、社員満足度や社員を増やす施策が全くできてない状態でした。
売上に関しても少数にしては高いほうかと思いましたが、中長期で経営を見るとこのままでは会社の発展は程遠く、事業を考えると社員定着率及び新規採用が急務であると考え、これはご縁と思い選びました。
今後3年で10名の社員数を50名まで増やし、それの伴い売上向上も遂行していくために勤務している。
転職後の詳細
- 業種:IT・通信系
- 職種:役員
- 従業員規模:~10名
- 年収:700万円~800万円未満
- 役職:執行役員
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
業務は、人事・採用・営業を担当する役員兼プレイヤーとして勤務しています。
人事関連は給与計算から社会保険の対応及び入退社の対応も含め行っています。
採用として新卒及び中途採用を行い、採用戦略を立て、母集団の形成から絞り込みを行い、採用へつなげていきます。
また内定辞退の防止も急務のため、内定者とのコミュニケーションを蜜にし、辞退の予防を行っています。
営業は既存や新規の法人顧客への提案やフォロー契約まで一気通貫にて対応しています。
「kizuna」さんの転職は「失敗」だった
自分にあう会社を探すというのは、現実問題として難しいと思いますので、正しい方向へ進んでいける会社への就業を望んでいます。
現在の会社の一人親方(代表のみ)の会社のため独裁的な対応が多く、過去を含めコミュニケーション取らずに進んできていた弊害が多く見受けられました。
イエスマンを望む嫌いがあることが入社してから判明し、メンバーも数名転職を検討しているものも見聞きしているが、会社を立て直すためモチベーションを下げずにできるようにしています。
「kizuna」さんの転職を振り返っての感想
転職はいつも思いますが、すべての詳細が最初からわかるわけではなく、どこの会社でもブラックボックスのようなものが存在します。
ブラックボックスはあるべき姿ではなく、開かれた経営のできる会社への就業を望んでいるが、なかなか見つけることはできません。
そのため転職エージェントなどを利用して会社の情報を少しでも多くヒヤリングし、入社してからのミスマッチをなくせるようにしていければ、長く勤務できるものと確信していますが、なかなかそういった会社に出会えないと思いました。
「kizuna」さんの今後の目標
今現在は目標はありませんが、政治塾へ参加していることから、「人に優しい世の中へ」との思いか強いです。
未来へ素晴らしい環境を少しでも残すためには健全な企業経営も重要だが、今日このごろは「もう少し多くのところで不正を正すこと」を考えることが多く、「このまま民間で仕事をしていていいのか」の自問自答をしています。
ただリスクも多く、その世界へ飛び込む勇気がつかないまま日々過ごしてしまっており、現在は会社経営と地方議会への出馬を両方検討しています。
「kizuna」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
働いている方の年齢層やマインドはわからないことが多いかと思いますが、必ず求めているポジションの緊急性や重要性及び募集の背景は必ずヒヤリングしたほうが良いと思います。
自分の理想の会社を100%見つけることは難しいですが、できるだけ多くの情報を集めて、考えることが大切だと思います。