埼玉県にお住いの25歳女性「はなみ」さんの「2回目の転職」で「ちょっと成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「はなみ」さんが前職を選んだ理由
前職は大手楽器店です。
私は小さいころから楽器を習っており、大学では音楽を専攻して学んでいましたのが、プロになって音楽活動で食べていくのはなかなか厳しいと感じ、就職して働くことを決意しました。
音楽にかかわる仕事に就きたいと考え、楽器店が良いのではないかと思いました。
前職はクラシック向け楽器やLM系楽器の販売、CD・DVD・オーディオの販売、音楽教室の経営、コンクールの開催、と多岐にわたって音楽文化を盛り上げようとする姿勢があったので、そこに共感して選びました。
前職の詳細
- 業種:流通・小売系
- 職種:楽器屋の店員
- 従業員規模:101~1000名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
- 在籍期間:3年未満
前職の業務内容
楽器売り場での販売が主で、私は管楽器と弦楽器全般の担当で、お客様の接客をして楽器や関連小物を販売します。
また、それらの発注作業も私の担当であり、週に3回ほど発注作業を行っていました。
コンサートイベントやフェアの企画運営をすることもあり、それに伴ったアーティストや業者の方との打ち合わせやチラシ・ポスター・チケットの作成、DMの作成・送付、店舗ディスプレイの作成・掲示などの作業も業務の一環でした。
「はなみ」さんの転職のきっかけ
前職の業務内容は好きで人間関係も良かったのですが、時間が不規則なところと給与が低いところが問題でした。
勤務はシフト制で早番・遅番があり、土日や連休は出勤をしなければいけませんでしたが、年間休日は103日と少なく、年末は大晦日の夜まで働き、年始は2日の早朝から初売りで、GWや夏休みはもちろんありません。
基本的に連休を撮ることもできないため、友人と予定を合わせることが難しいというのがストレスになっていました。
また、同年代に比べて給与がとても少なく、先輩や上司もほとんど昇給はないと話していたため、長くこの会社にいても意味がないと感じ転職に踏み切りました。
「はなみ」さんが転職活動で重要視していたこと
カレンダー通りに休めるところを最重要視しました。
規則正しい生活をしたかったですし、友人と予定を合わせて遊んだり、年末年始は帰省して家族とゆっくり過ごしたり、という生活がしたかったからです。
また、前職より年収が下がってしまうとひとりで生活することが困難になると思ったので、上がらずとも下がらないというのは絶対条件でした。
そして、内勤で働きたいと思っていたので、営業職などの外回りは視野に入れていませんでした。
「はなみ」さんの転職活動の進め方
「リクナビNEXT」と「DODA」のアプリを使って情報収集をしていました。
また、「リクルートエージェント」と「DODAエージェント」の担当の方から未公開求人の紹介やアドバイスをいただいたりしていました。
前職の都合で直接会って面談等をすることができなかったので、電話でのやりとりを行っていました。
また、エージェントには求人を出していないような中小企業の求人を自分で検索して調べたり、関東に住んでいる友人に情報を求めたりもしていました。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:在職中
- 応募社数:10社~20社未満
- 内定社数:1社
- 転職活動開始:2019年1月頃
- 転職活動期間:1ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年4月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
事務職希望でしたが、「未経験可」と書いてある求人でも他に経験者がいたらそちらを採用するということで、未経験を雇ってくれる企業がなかなか見つからなかったところが苦労した点です。
ほとんどは書類で落とされてしまうのですが、経歴などは改善のしようがないのでどうしたらよいのか困りました。
また、転職を機に東北から関東に出たいという点もネックになり、急な面接に対応できないなどスムーズに選考が進められなかったことも多くありました。
経験が少ないため、熱意を伝えられるように志望理由は熟考しました。
「はなみ」さんが転職先を選んだ理由
前職の異動で東北の店舗に努めていましたが、また関東で働きたいという想いがありました。
また、接客業は休みが少なく時間が不規則なところがあるため、今度はカレンダー通りの職に就きたいと思い、事務職を希望していました。
友人のつてで現在の職の募集を知り、条件が希望と合っていたことと、本社がある県が大学時代に住んでいたところというのもあり親近感を感じたので応募しました。
他の企業も応募していましたが、未経験で関東圏外に住む人を事務職に採用してくださる企業はとても少なく、結局今の職場だけから内定を頂きました。
いつまでに転職するという期限を決めていたので、それまでに決まった現職の会社に入社を決めました。
転職後の詳細
- 業種:マスコミ系
- 職種:営業事務
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円~400万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:契約社員
転職後の業務内容
東京支社に勤めており、東京にある企業と弊社本社の仲介的な役割です。
ラジオのCMスポンサーの登録や実際に放送する内容の確認、放送時間の設定などが主な仕事で、営業の社員の指示に従って作業をしています。
また、支社は人数が少なく私以外は営業で外回りが中心のため、電話番をしたり、Faxの受け流しをしたり、毎日発送する本社との連絡便を準備したり、来客の方をご案内してお茶をお出ししたり、備品の発注をしたり、という庶務的な仕事も担当しています。
「はなみ」さんの転職は「ちょっと成功」だった
希望した通り事務職でカレンダー通りの職に就くことができたので、普段の業務内容や休日に関しては満足しています。
また、ほとんど毎日定時で退勤できるので自分の時間も十分に取ることができ、精神的にもストレスがかなり少なくなりました。
給与は前職とほとんど変わりませんが、今の業務内容から考えると十分だと感じています。
しかし、最大5年までしかいられないので、数年後にまた転職活動をすると思うと憂鬱で、契約社員という雇用形態が失敗だと思いました。
「はなみ」さんの転職を振り返っての感想
転職活動を始める前は新しい仕事に大きな希望のようなものを感じていましたが、実際に様々な企業の募集を見たり応募したりしていくと、なかなか思うような仕事が見つかりませんでした。
希望する条件はたくさんあっても、これは絶対に譲れないという条件を絞っておかないと行き詰ってしまうと感じました。
女性にとって20代半ばから30代にかけてはライフイベントが多くある時期なので、目先の生活のことだけでなく人生計画をしっかり考えるよいきっかけとなりました。
「はなみ」さんの今後の目標
私はプライベートの充実を一番重視しており、仕事の方は正直条件が整っていればどんな職種でも構わないと思っています。
今後の仕事に対する目標はあまりありませんが、しいて言うなら周囲にもうすこし気配りができるようになりたいということでしょうか。
営業さんが今何をやってほしいと考えているのか、どんなことをしていれば営業さんの仕事が捗るのか、自分で先回りして考えて行動したいと思っています。
それによって仕事が早く終われば早く退勤することができるので、増えた自分の時間を趣味や友人との楽しみのために使ってプライベートを充実したいという本当の目的につながっています。
「はなみ」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
自分の「これだけは譲れない」という条件は何か、はじめからしっかりと意思を固めた上で求人を探すことをおすすめします。
それを決めていないと、いいように書かれた求人広告や、言葉巧みなエージェントとの面談の中で揺らいでしまうからです。
エージェントの方はとても頼りになりますが、自分のことが分かるのは結局自分だけです。
自分がどうしたいのかという意思を持って転職をしないと、他に流されてしまって後々後悔が残ってしまうと思います。