東京都にお住いの36歳女性「いるか」さんの「6回目の転職」で「ちょっと失敗」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「いるか」さんが前職を選んだ理由
前職を選んだ理由は、まさにやりがいとキャリアアップのためです。
もともと医療事務の仕事をやっていましたが、ただの入院請求業務要員でした。
医療事務の仕事が好きになったため、もっと知識をつけていろいろなことに挑戦したいと思い求人を探していたところ、大学病院の入院請求業務統括責任者という求人を見つけたので、応募し採用になりました。
大学病院は普通の病院よりも診療科も多く、高度な手術や移植、治験もあり、とても勉強になると思いました。
前職の詳細
- 業種:サービス系
- 職種:医療事務
- 従業員規模:1001名~
- 年収:400万円~500万円未満
- 役職:統括責任者
- 雇用形態:正社員
- 在籍期間:1年未満
前職の業務内容
大学病院で入院請求の統括責任者をしていました。
レセプト指導や新人指導、レセプトの総括、査定や返戻分析、チェック、再審査への対応など、業務内容は多岐にわたります。
また、大学病院なので委員会や会議も多く、医師や看護師、コメディカルなど他部署との調整役もおこなっていました。
患者さんからクレームがあれば話を聞きに行きますので、なんでも屋みたいなものです。
また、大学病院の入院請求は毎月30億円ほどあったため、ミスは一切許されないという責任重大な仕事でもあります。
「いるか」さんの転職のきっかけ
転職するきっかけは、同僚のパワハラとモラハラで、もともと誰かをいじめていなければ気持ちが落ち着かないような女性だったようで、常にターゲットがいました。
女性のお局様特融のタイプかもしれません。
私にだけ仕事を押し付け、自分はおしゃべりや他人の悪口ばかり大きな声で話しているような人でした。
また、私にだけ情報共有のメールをまわさなかったり、明らかなパワハラが目立ち、他の職員も被害にあっていたため、会社に相談しましたが、一向に取り合ってもらえなかったのがきっかけです。
「いるか」さんが転職活動で重要視していたこと
転職先を探す際に重視していたことは業務内容で、年収や勤務地は全く気にしませんでした。
そのため、引っ越しも全く苦にならないため全国で探していました。
一度上の役職についてしまうとなかなか下へはプライドがあり下りることができませんでしたので、業務内容が一番大切でした。
ただの医療事務ではその他大勢のうちの一人になっていしまうため、病院雇用で病院経営企画に携われるようなポジションに絞って求人を探していました。
「いるか」さんの転職活動の進め方
普通の医療事務ならどこにでも求人は多く出ていますが、特殊な業務内容だったため、ハローワークや転職サイトでは求人を見つけることはほぼできません。
そのため、「エムスリーキャリア」や「DODAエージェント」、「パソナキャリア」などの転職エージェントを利用しました。
一番お世話になったエージェントは医師や薬剤師、病院の事務長クラスの転職を専門に扱う「エムスリーキャリア」の転職エージェントです。
そのため、病院のことはとても詳しく、こちらの要望を理解してくれるため、話がスムーズに進みましたし、病院はさまざまな規模や形態があるため、専門業界の方がいると安心できます。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:退職後
- 応募社数:10社未満
- 内定社数:2社
- 転職活動開始:2019年1月頃
- 転職活動期間:1ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年2月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
転職活動で苦労したことはまさに、業務内容が特殊でなかなか求人がみつからないということでした。
一般の医療事務であれば求人は本当に多くありますが、査定や返戻分析を行う業務は一つの病院に多く存在しているわけではなく、また、大きな規模の病院でしか採用がないため、求人はめったにでません。
そのため、エージェント会社の担当の方に、気になる病院に電話をしていただき、このポジションで採用があるかどうかを確認していただきました。
「いるか」さんが転職先を選んだ理由
今まで行っていた医療事務の仕事は、委託会社を通してで、病院採用の仕事ではありませんでした。
大学病院の統括責任者を経験して、一通り医療事務の仕事を経験したため、次のステップとして病院経営を視野に入れました。
そのためには病院採用になる必要があり、また、医療事務の求人ではなく病院経営企画の求人に絞って探していたところ、査定・返戻対策をメインとする求人が出ていたので応募し採用となりました。
ここで初めて委託会社ではなく、病院雇用となりました。
転職後の詳細
- 業種:サービス系
- 職種:医療事務
- 従業員規模:101~1000名
- 年収:400万円~500万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
病院の経営企画部署に配属になり、入院と外来両方のレセプト点検、担当者への指導、査定・返戻分析、再審査対応、医師・看護師への診療報酬点数に関する指導などを行っていました。
また、新病棟立ち上げにも関わり厚生局の担当者へ話を聞きに行ったり、各部署との調整を行いました。
新しい施設基準を取得するために研修を調べたり、適時調査や病院機能評価のために会議に参加したり必要な書類を準備したり、診療科ごとの売り上げや査定率を分析し、病院運営に直結する数字を出していました。
「いるか」さんの転職は「ちょっと失敗」だった
結局、転職先でもパワハラやモラハラがありましたが、私のほうが知識があたっため気に入らなかったのでしょう。
入職してすぐに、やりかたに納得できないなら退職してもかまわないと言われました。
ほかのスタッフが、私に質問してくるようになり、余計気に入らなくなったのか、私の周りのスタッフまでいじめるようになりました。
その人は知識がないまま上の役職についてしまったため、かわいそうな部分がありますが許されることではありません。
そのため、業務内容は求めているものでしたが、人間関係は最悪でした。
「いるか」さんの転職を振り返っての感想
転職を振り返って、どの職場にもパワハラやモラハラをする人はいるんだということで、仕事でのやりがいを取るか、職場の人間関係をとるかにもよりますが、難しいところです。
職場環境が良くなければ、いくら自分のやりたいことでも心が崩れてしまいます。
周りが助けてくれれば良いですが、そのような人はこちらがどんな対策をしてもそれを上回ってくるため、そんなことに負けない強い心をもっていくことが大切だと思いました。
「いるか」さんの今後の目標
今後も常にキャリアを積んでいきたいと考えています。
私にしかできない素晴らしい仕事をしていれば、実績が認められ、もっと大きな仕事ができるようになると考えているため、知識を付け、人脈を広げていくことが大切だと思います。
あの子に頼めば大丈夫、安心して任せられるといわれるように成長していきたいと思います。
また、そうなれば、出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれないというように、足を引っ張る人もいなくなると思います。
「いるか」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
転職活動を自分のプラスにするためには、将来なりたいイメージ像をはっきりさせることで、あいまいなままだとどこに就職しても納得できずまた転職を繰り返してしまいます。
自分のやりたいこと、キャリアをよく考えて、転職先を探してください。
もちろん年収も大切ですがキャリアを積むことも大切ですが、年収にだけこだわるとうまくいかないと思います。
転職回数が多いことは良くないという人もいますが、中身のある、しっかり転職理由を説明できるような転職活動をすることをお勧めいたします。