兵庫県にお住いの28歳男性「Minh」さんの「2回目の転職」で「ちょっと成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「Minh」さんが前職を選んだ理由
大学新卒で入社しました。
もともと学校の先生を目指していましたが大学の授業を受けるに連れて、なにか違うと感じ断念しました。
その後は営業職でもいいかなと思っていたのですが、人に教えるということがどうしてもしたかったので教育業界を志望しました。
前職の会社は特に人としての成長を全面に押し出した変わったスタイルで教室展開をしており、その教育方針に感銘を受けました。
また、社長の人柄のよさ、社員の中の良さが就活生であった私にもわかるぐらい伝わってきたので前職の会社を志望し、働いていました。
前職の詳細
- 業種:教育系
- 職種:塾講師
- 従業員規模:11~100名
- 年収:400万円~500万円未満
- 役職:教室責任者
- 雇用形態:正社員
- 在籍期間:5年未満
前職の業務内容
主な業務は入塾面談、入塾後の保護者懇談、生徒の成績回収、分析、月謝処理を始めとした生徒関係のものから、大学生アルバイトの募集、面接、初期研修、時間割作成、給与計算を行っていました。
また、ルーティーンワーク以外にも生徒からの質問受けや定期考査での対策特訓、それに合わせた資料づくりや、モチベーショントークも随時行っていました。
私はそれに付随して、教室内の修繕や清掃、校舎間のテキスト運搬などの会社が定めた仕事以外のこともしていました。
「Minh」さんの転職のきっかけ
前職での業務があまりにも理想とかけ離れていたこと、自動車整備士を目指すなら若いほうがいいという2点です。
1点目については教えることを中心に仕事をしたいと思っていましたが、配属は事務方の多い部署であまり生徒と関わることがなく、それ以外の内容ばかりでやっていることが本当に空っぽだと感じたためです。
2点目については、特に高校卒業後についている人が多い業種なだけに、徐々に焦りを感じていたため、このタイミングだと決心したからです。
「Minh」さんが転職活動で重要視していたこと
先にも書いたとおり、認証工場でなければ整備士になれないため、認証工場であることが絶対条件でした。
また、私の場合全くの畑違いの転職だったため、初心者でも受け入れてくれることが希望でした。
また、家族4人が食べていけるだけの収入を確保するためにどれだけの額を給与として支給してくれるのかも探す上では重視していました。
結果として整備士をしていた叔父にアドバイスをもらいながら、どのような工場がいいかを聞いていきました。
「Minh」さんの転職活動の進め方
転職サイトで整備士に絞って探していました。
特に活用していたのはエン転職で、いくつかの候補も出てきました。
また、整備士をしていた叔父からも各工場のメリット、デメリットを聞いて参考にしました。
その結果、大型車を扱う会社の方がいいと言う結論に達し、大型車中心で整備をしている会社に限定して、エン転職でフィルターをかけた数社からピックアップしました。
合わせて違う業種でも同様のことができる職場がないかも探していました。
転職活動状況
- 在職中or退職後:在職中
- 応募社数:10社未満
- 内定社数:2社
- 転職活動開始:2018年2月頃
- 転職活動期間:1ヶ月以内
- 転職先の入社日:2019年4月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
私の場合、全くの畑違いの転職だったことが一番苦労したことです。
塾の先生であれば、生徒の変化や満足度、売上といった話ができたのですが、転職希望先が整備工場だったため直接それらの話は有効にならず、面接や履歴書の志望理由を考えるのに時間を要しました。
私は田舎出身であったためら自動車の必要性を強く感じていること、親戚に整備士や自動車に携わる人間がいたことをそれらでアピールすることにして面接対策や履歴書を作成していました。
「Minh」さんが転職先を選んだ理由
まず自動車整備士の資格が取れる認証工場であることが絶対条件でした。
私の場合、資格を取るためには最低1年間の勤務経験が必要ですが、一度も整備に携わったことがなかったため、初心者歓迎で探す必要もありました。
また、すでに家族を養う身であったため、給与面もある程度融通してもらえることも選んだ理由の一つです。
ゆくゆくは整備士をしたいという思いもあり、下調べをしていたのである程度目星をつけていた会社から内定もいただきました。
転職後の詳細
- 業種:自動車整備士
- 職種:非ITエンジニア
- 従業員規模:11~100名
- 年収:300万円~400万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
提携する運送会社の法定3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月点検、車検が中心で、作業猶予は運送会社から指定されています。
また、高所作業車の指定工場でもあるため、それらの点検、架装も行っています。
故障車、事故車の修理やそれに伴う保険適用の有無の確認、見積書の作成もごく僅かですが行っています。
また、私の場合、前職の経験を活かす場として技能実習生に対して課せられる試験の対策勉強会の実施なども行っています。
現在は車検が主な業務となっています。
「Minh」さんの転職は「ちょっと成功」だった
まず自分のやりたいことをしているという充実感で満たされていることです。
素人からのスタートだったので、1年たった今もできていないことは多々ありますが、前職のようにやりたくないこと、理想と違うことをしたり、させられたりすることはなくなりました。
また、生活リズムが夜中心から普通に戻ったので、家族との時間も増えました。
昨今のコロナウイルスで整備士資格を取るために必要な講習が延期になったことを除けば概ね満足です。
「Minh」さんの転職を振り返っての感想
無謀とも取れる転職活動でしたが、転職活動を通して、その気になればいくらでも方法はあることを学びました。
いくら希望してもなれないものもありますが、私の場合、偶然にも受け入れてくれる会社に出会えたことがこの転職の意味だと思っています。
捨てる神あれば拾う神あり、ではありませんが、門戸を広く開けてくれている場所を探せば自分の夢は絵空事で終わらないというのがこの転職活動が教えてくれたことでした。
もう少し時間をかけても良かったかな、と一方で思うこともあります。
「Minh」さんの今後の目標
資格を取る以上、頂点を目指すというのが私の内定をもらったときからの目標です。
今でも、資格を持っていないながらも車検などに携わる以上、お客様にはプロとして捉えられています。
今の知識、技術が足りないのはわかっていますが、それを指摘されるようでは給料をもらう資格はありません。
お金をもらう以上プロでなければならない、でもどうせなら超一流になりたいというのが今の自分の座右の銘であり、この仕事をしている目標でもあります。
「Minh」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
どんな理由であるにしろ、転職活動は大変です。
自分がやりたいことは本当にあっているのか、知っている世界だけで満足していないか、挑戦すべきタイミングを逃していないか、これらを考えるべきだと思います。
当然反論もあると思いますが、仕事、職場を変えるという一大イベントをやろうという決心がついたのなら、これらのことを考えたほうがわくわくすると思います。
もちろん一筋縄で行かないこともありますが、転職活動は難しいことをどれだけ楽しめるか、将来の自分のわくわくしている姿をイメージできる数少ない機会だと思います。
そのために使えるものは最大限使いましょう。